平成19年1月22日 各 位
静岡中央銀行(社長 奥田一)では、従前より地域経済発展の観点から中小企業の方への資金供給について積極的に取り組んでいますが、今般、地元中小企業の成長支援を目的として、中小企業金融公庫の証券化支援業務スキームを活用した新型のCLO(ローン担保証券)融資(以下、「CLO融資」という。)として、79社に総額19億7千万円の資金供給を行いました。 『CLO』は、貸出債権を証券化して投資家へ販売することにより市場から資金調達を行う手法です。中小企業者の資金調達チャネルの多様化および直接金融への第一歩として位置づけられるもので、証券化された中小企業向け債権プールの信用力により資金調達を行うことにより、担保不要・第三者保証人不要の融資をご利用いただけます。 本CLO融資は、シンセティック型とよばれるもので、証券化対象債権を譲渡せず、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)契約という一種の損害補填契約によって、対象債権のデフォルトリスクだけを他に移転する仕組みで、証券化対象債権を信託銀行に譲渡する従来の証券化手法を進化させたものです。中小企業の方にとっては通常のお借入とほぼ同様の形態となり、@自らの資金需要に応じて希望する時期に無担保借入が可能なこと、A債権譲渡が行われず債権者の変更がないため証券化に対する無用な抵抗感も生じないこと、等のメリットがあります。 以 上 |